はぐ×くむプロジェクト:地杉ベッド

お宿も経営されているモスガイドクラブさんは、以前より屋久島大屋根の会が主催する催しに参加して頂いたりで、地域運動の参加に積極的な印象です。

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7月の終わりに、宿泊施設「モスハウス」へお客様用のベッドを地杉でつくって欲しいとご依頼を頂きました。しかし、当時島内の職人さんで加工が可能な方が見つけることができず。。。以前鹿児島市内の方からベッド注文を頂いた際に木材加工から作成さらにはお客様への引き渡しまでを引き受けて頂いた、中原木材加工センターさんが快く引き受けてくださったので、屋久島から木材を送る形で加工をお願いすることになりました。

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お引渡しの当日は、朝からピカピカの快晴。お宿へ直接加工された木材を運びお部屋の中で組み立作業を開始。9月のシルバーウィークに間に合ったこともあり、満足のいくお渡しになりました。

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こちらの宿泊施設は、立地条件が大変に素晴らしく、特に太平洋を一望できるテラスと小さな森の中にたたずむお部屋に心が躍ります。心身穏やかに屋久島の滞在をお過ごしになられるには大変におすすめできるお宿です。

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同時に、お客様に地杉のベッドのお部屋があることも喜んでいただけるお宿として、益々のご発展をお祈り申し上げます。

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◎はぐ×くむプロジェクト注文ベッド(スノコタイプ)

価格/¥120,000-(1台)

木材/スギ

脚木材/スギ

サイズ/高さ 40㎝×巾 110㎝×長さ 220㎝

カラー指定/無垢

 

 

はぐ×くむプロジェクト:地杉とタブのテーブル

今年春先のことでした。地杉のちゃぶ台にご興味を持たれて弊社を訪ねてくださった方がいました。年若く、アジア全域やオセアニア地方の旅行を経て、屋久島を移住の地に選ばれたその方は、「せっかくなので、屋久島の木材をつかったテーブルが欲しい。」という事から、デザインや使用する材、サイズについてなど夏いっぱいまでメールで幾度かの打ち合わせを重ねてきました。仕上までに時間をかけてしまいましたが、お渡しの際には「待った甲斐がありました。」と、笑顔で喜んでいただきました。

脚は折りたたむ式ではなく、のせるだけのものにしましたが、天板に重みがあるのでよっぽどの重力がかからない限りは安全におつかい頂けるものです。スギとタブのそれぞれがもつ模様が違いを引き立て合いながら、大きくはありませんが重みのある雰囲気となりました。特にスギの木ならべはお客様と一緒に工房で行い、まさに同じものが二つとない製品になりました。一生大事にして頂きたいテーブルをお届けすることができました。ありがとうございました。

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木選びをして頂きました。

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お渡し時

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◎はぐ×くむプロジェクト注文テーブル

価格/¥65,000-

天板木材/スギ、タブ

脚木材/スギ

サイズ/天板:厚み40㎜ 縦幅700㎜ 横幅1000㎜

脚:高さ245㎜ 幅90~120㎜ 長さ 600㎜

 

 

 

屋久島の木材で木造新庁舎建設が実現します!

夏が過ぎ、屋久島はスッカリ芙容の季節になりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。ずいぶんと更新せずにおりました間、屋久島で動き始めた一大プロジェクトに身を投じておりました。

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屋久島町ではそれまで北と南の2つの町に分かれていましたが、平成29年に合併して以来、100㎞内に点在する24の集落と属島の口永良部島の行政の効率性と機動性の向上を図るために、本庁舎の建設が計画されていました。また、島内産材を最大限利活用することで、地元産材の安定供給と低コスト化を図り、停滞している島内の林業再生を図るために「木造」での建設が、平成26年第4回屋久島町議会臨時会で正式に決定しました。

特に屋久島は杉が天然に生息する南限地でありながら、建設用材としての伐採は少なく、島内産材がほとんど流通していないなどということから、議会決定の1年前より「屋久島町庁舎建設検討委員会」が設置され、「木材生産者」「木材加工業者」「工務店・大工」などを対象に、設計実現に向けて全4回のワークショップが開催されました。その中で、

●庁舎を分棟の集合体とすることにより防火の制限を緩和し、地域材を使用し地元関係者(大工・工務店)で建設することを基本とする。

●必要な木材について、事前に調達する計画。

●島内製材所の製材量の余力合計により、製材は地元で対応する。

●設計者は提案型によって木材建築の経験が豊富で、屋久島の地域性を理解するものを選定。

という課題を揚げた結果、平成26年10月に行われた公共木材建築の実績を重ねるアルセッド建築研究所の設計案が採択されました。(写真は9月の設計発表会時のもの。)

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現在、丸太の搬入と荒製材作業が行われています。

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木材搬入作業:橋口木材加工センター

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製材作業:有水製材所、トマリ、工房屋久島

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6月には木材の強度や含水率、密度を調べるために木材ストックヤードで試験が行われたのち、設計プランから見積もられた木材製材作業が進められてきました。

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こんなにガラリとしていたヤード内も、

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たちまちに製材が貯まりだしました。

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賑やかです!

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屋久島町木造新庁舎建設の実現を、民と官で歩幅を合わせて共に取り組んでいます。

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弊社では、建築木材管理一式を担っております。完成は平成30年3月末予定。また追々レポートさせていただきます。